解雇される現実

パラマウント映画が作り上げる、映画の形

映画なんて良心的

マイレージ、マイライフという映画を見るだけでも辛いと感じるかもしれないが、解雇通告するというのはただ解雇だけを通達すれば良いだけではない。本来ならきちんとした道筋を提示した上で、労務状況が改善されなければそもそも解雇と言う選択を取る事は企業にも許されているわけではない。それは劇中でも語られている通り、解雇を通達した後の対応をどうしたらいいのかという道を提示しているところを見ればまだ良心的ともいえる。

しかし現実の社会でこんな様子が描かれることはない、特に日本の労働社会を見てもらえれば分かるとおり、あたかも当然のように解雇を通達されるケースが見られる中で最も悪質なケースとして挙げられるのが、とある企業が断行している『ロックアウト解雇』というものだ。行っている企業名はここでは伏せるが、おそらく知っている人も多いと思う。まず言えるのはこれを行っているのは日本でも有名IT企業といわれているところが行っているものだ。

明確な理由を告げる事無く、問答無用の解雇通告

ロックアウト解雇、知らない人のために説明しておくとそのあまりに突拍子がなさ過ぎる解雇通達の仕方、そして解雇される理由について専門家にいわせれば問題とするべき点として語られている。その問題となっている企業に勤めているとある社員の一人が業務を行っていると、定時直前に上司から呼び出しを受ける。そうして向かったミーティングルームでは人事の人間も交えて、突然の解雇宣告だった。解雇されるかもしれないという予兆は無かった中、突然訳が分からない状況で告げられる解雇するにあたった理由にはこんなことが述べられていたという。

・貴殿は業績が低い状態が続いており、その間、会社は職掌や担当範囲の変更を試みたにも関わらず業績の改善がなされず、会社は、もはやこの状態を放っておくことが出来ないと判断しました。以上が貴殿を解雇する理由になります。これらの貴殿の状態は、以下の就業規則に該当しています。

内容だけで見れば体裁を取り繕っているため反論しにくいと思われるが、驚くことにこのロックアウト解雇で使われている解雇理由については、上記の文面がまるでリサイクルされるように使いまわされているというのだ。それなら話は別だ、そもそも解雇される理由があまりに不明瞭すぎるのも理解できるだろう、業務に際してどの部分が特に進捗状況が良くないため解雇するに至ったという、個別の理由にも触れる事無く、たったこの数行だけで解雇としているという。

定時までに退出、以後出社禁止

解雇宣告を受けるのもそうだが、さらに悪質すぎる展開が待ち構えている。直後には定時退勤予定時刻となっている時間までに私物をまとめて出て行くことを求められ、また通達をされた時点で既に会社の人間ではないという扱いもされるように、同僚との会話も禁じられるという。その後デスク周りで私物を片付けて定時になった瞬間、まるで何事も無かったかのように追い出され、そのまま以降は出社することを一切認めないというのだ。

こんなことをされて納得することが出来る人はいないだろう、通達の中には自主退職を希望するのであればいくらか退職に関する優遇措置を受けられると言われているが、そうした書類を提出するに際しても入社することは認められないという。

不条理すぎるが、この企業のこうした悪質すぎる解雇通達は当然のように行われていたというのだ。それまでは上司の徹底的な容赦のないいじめにも近い中傷によって、会社にいられないようにするせり心的ダメージを募らせる手段が用いられていたが、近年ではもはや告げることはない、ただ邪魔だから今すぐいなくなれといわれて出て行くことが強要される。日本の労働環境が段々と劣悪という言葉で表現するには、見るに居たたまれない状況になっているのだと痛感する出来事だ。

映画の世界がまだ羨ましいほど

こうした点も含めれば分かるとおり、マイレージ、マイライフの中で語られている解雇の現実は非常に寛容的だ。リアルな社会での解雇、アメリカは勿論のこと、日本でも取替えの効く道具のようにすり潰せるだけすり潰した後、ゴミを捨てるように切り捨てるやり方が横行している。

その癖、業績悪化を唱えているくせに経営者側は当然のように高額給与をもって日々贅沢三昧というのだから、お話にならない。現実において決して避けられない出来事でもある解雇というもの、ただ映画ではその様子がかけ離れすぎといわれるほどマイルドに表現されている辺り、生々しい部分を出すのもよろしくないと判断したのかもしれない。それだけ日本でも、アメリカでも労働者に関する扱いが問題視されている。

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